
跡部景吾自伝「俺様の美技に酔いな」
↑月↑日
氷帝学園に入学した。関東や全国でも名の知れている強豪だ。ククク・・この俺様が入ったからには氷帝はさらに強くなるだろう。
↓月↓日
2年に進級した。俺はすでに氷帝の正レギュラーになった。全国に俺様の名を轟かせてやる。そういえば1年の中にやたらでかいのがいたな、樺地とかいったっけ。やつは使えそうだから俺の子分にしておこう。
→月→日
樺地を子分にすることに成功した。食べ物でつってみたらあっさりと「ウス」と言った。つーか、やつは「ウス」しか喋れないらしい。なんか言葉を覚えさせよう。とりあえず「勝つのは氷帝!」からだな。
←月←日
都大会が始まった。氷帝は軽々と準々決勝まで勝ち進んだ。この俺様がいるんだ、当然の事だ。一週間後の準決勝と決勝も氷帝が勝ち、そして優勝だ。
〆月〆日
都大会決勝の相手は青学だった。俺様の対戦相手は青学の部長だが俺様の敵じゃなかった。つーかウチの部長を敗った手塚のほうが強かったぞ。試合は3ー2で氷帝が勝ち、都大会を制した。それにしても手塚は俺様と年が同じだとは思えん。ものすごいフケ顔だ。「青学の監督ですよね」とからかって言ってみたら「副部長の手塚です」とネタにマジレスしやがった。やつは1年の頃からあんな顔らしい。
♂月♂日
関東大会は決勝で立海大付属に敗け、準優勝だった。そーいや立海の中に柳ってのがいたが変なやつだ。何故か常に目をつむっていた。
※月※日
3年の先輩が引退し、俺様は部長になった。氷帝テニス部の頂点にいるんだから当然だ。
℃月℃日
生徒会長に立候補した。結果は当然、当選だった。ファッハッハッハッハッ、この学校、完全に俺様が支配したってか?テニス部のレギュラー専用の部室の改装費も俺様が出したし、この氷帝で俺様にかなう奴はもういねえな。トレーニングルームも監督が設立してくれたし・・・全国で一番ゴージャスな部室なのは間違いねえな。
♀月♀日
俺様にJr選抜の話が来た。大会での俺様の活躍が目にとまったそうだ。当然俺様はこの話を快諾した。ククク・・ちょうどいい、俺様のあの必殺技を他の選抜選手に見せてやろう。
∞月∞日
Jr選抜には大会で活躍した選手がゴロゴロいた。しかし何故か青学の手塚はいなかった。話は来たそうだが何らかの理由で断ったそうだ。それはさておき俺様達はスマッシュの練習を取り組んだ。向かいのコートに選抜の係員が4人もいて、そこにスマッシュを打ち込むという練習だ。そこで俺様は必殺スマッシュ「破滅への輪舞曲(ロンド)」を放った。ちなみに「破滅への輪舞曲」とは1発目のスマッシュを相手のラケットのグリップに当てはじきとばし、2発目のスマッシュで決める技だ。係員の連中は俺様の事を「何だアイツ・・・」みたいな目で見てた。だが俺様の前にロブを上げたお前らが悪いぜ!そういや「破滅への輪舞曲」発動時に立海の真田が柳に「(あのスマッシュを)見ろ」と言ってたが常にまぶたを閉じてるヤツに見ろというのは無理なことなんじゃねーのかアーン?
♯月♯日
3年に進級した。我がテニス部にも1年がたくさん入部した。とりあえず教育の一環として「勝つのは氷帝!」を覚えさせ、さらに俺様が試合に出るとき専用の「勝者は跡部!」も覚えさせた。特に後者は俺様の美技に酔わせるのに必要だからな。
×月×日
樺地を連れて青学の近くのストリートテニス場に行ってみた。といってもそこのやつらはたいしたことなかった。現に樺地一人でダブルスやっても楽勝だった。弱者のたまり場ってか。まあ最後に戦った青学の桃城と不動峰の神尾とかいうリズム野郎はまだましだったな。とりあえず今日は負けておいた。
○月○日
都大会前半、氷帝は準々決勝で敗れた。しかもあの神尾のいる不動峰にだ。準レギュラーはダブルスで、宍戸は部長の橘にラブゲームで敗れた。宍戸は正レギュラーから外された。一週間後のコンソレーションの選手にはジローを入れた。これで負けることはないだろう。
■月■日
コンソレーションの聖ルドルフ戦は氷帝が勝利した。あえて樺地をダブルスに起用したのが当たった。ちなみに俺様の相手は指令塔の観月だった。やつは俺の弱点を調べたとぬかしやがった。そこで俺様は逆にやつの弱点を見抜き、そして勝利した。俺様のスバ抜けたインサイトなら当然だな、なあ樺地。観月は自分では聖ルドルフの保険だと言ってるがはっきりいって役にたたない保険だ。そうだろ樺地。
□月□日
正レギュラー(ジロー以外)を連れて青学の近くのストリートテニス場へ行った。そこでは桃城と橘杏がいて、遅れて越前も来た。越前は俺に向かい、「そこのサル山の大将シングルスやろーよ。」と言った。爬虫類フェイスの分際でクソ生意気な口聞きやがって。関東でこいつと当たったら絶対ぶっ倒すことにした。
◇月◇日
宍戸が滝を敗り、正レギュラーに復帰した。監督は最初滝の代わりに準レギュラーの日吉を入れようとしたが宍戸と鳳と俺様の説得により復帰を認められた。日吉も悪くはないがやつは氷帝の隠し玉だからな。
◆月◆日
関東大会1回戦の青学戦の出場選手が決まった。俺様、樺地、ジロー、宍戸、鳳、忍足、そしてブチャの7人だ。ところでブチャだがムーンサルトという全く意味の無い必殺技を何故開発したのかよくわからん。やつを正レギュラーから外そうと思ったがブチャは少ないダブルス専門要員なので無理だった。だがダブルス専門ってもブチャと忍足は最近宍戸と鳳に敗れたけどな。ダブルスで。
Φ月Φ日
関東大会1回戦、俺様の相手は部長のヅラ・・・もとい手塚だった。まず俺様はすぐにインサイトでヒジと肩の爆弾を見抜いた。俺様は30分もあれば誰にだって勝てる。しかしただ勝つだけじゃ面白くねえから持久戦に持ち込み肩の爆弾を破裂させる作戦に出た。手塚はあせって攻めてくるところを叩こうと思ったがなぜかのってこない。やつは持久戦に挑みやがった。そして終盤、俺様の最大の美技『破滅への輪舞曲』さえも手塚ゾーンで破りやがった。不死身かコイツは!?ところがマッチポイントになったとき、肩の爆弾が破裂。作戦通りにはいったが俺様はちっともう嬉しくなかった。そして手塚は肩があがらないというのにまだ試合を続け、タイブレークになってもやつは一歩も引かなかった。俺様は手塚が冷静で思慮深いやつだと思っていたがやつはとても熱い男だった。これが俗に言う『COOLがHOTになっちまった』というやつか。そして試合は最終的に俺様の勝利だった。そういえば俺様にとって無二の試合となった中で手塚ゾーン発動中に手塚の体から風が出たり大渦(メイルストローム)や小宇宙(コスモ)が見えたりしたのは気のせいか?